建設用語集


よみ 用語 解説
ないぶまさつかく(ふぁい) 内部摩擦角(φ) 土のせん断強さにおいて、土粒子の内部摩擦に起因する摩擦抵抗はせん断面に働く垂直応力に比例する。その場合の比例定数をtanφとした時の角度φを物体間の表面摩擦角になぞらえて内部摩擦角という。
なましてっせん なまし鉄線 軟化を目的に熱処理した鉄線。延性が高く、種類としては線表面にスケールを生成する「普通なまし鉄線」と酸化しないように炉内を真空または還元雰囲気ガスで処理する「光輝なまし鉄線」がある。
なんじゃくじばん 軟弱地盤 上載された構造物の沈下量が著しく大きく安定、沈下ともに問題の生じる地盤。細粒土でN値4以下、粗粒土でN値10以下、一軸圧縮強さでqu<70KN/㎡が目安。
にきゅうかせん 二級河川 二級水系に係わる河川で、都道府県知事が指定した河川。管理者は都道府県知事。河川法第5、10条
にきゅうすいけい 二級水系 一級水系以外の水系は、二級水系として都道府県知事が管理する。
にじゅうふとんかご 二重ふとんかご パネル式ふとんかごの内側に、内張り用資材(樹脂製ネット・内張り金網・植生シートなど)を取り付けたもの。内張り用資材によって、砕石・現地発生土を中詰材に使用できる。
にせんてい 二線堤 本堤背後の堤内地に築造される堤防のことをいい、控え堤、二番堤ともいわれる。万一、本堤が破堤した場合に、洪水氾濫の拡大を防ぎ被害を最小限にとどめる役割を果たす。
ねいれ 根入れ コンクリート構造物や矢板・杭などの地中に入っている部分のことで、その長さを根入れ深さという。基礎部の洗掘防止、基礎部の押込み耐力の確保等による盛土材の流出の防止が主な目的である。
ねがためこう 根固め工 河川や砂防の護岸では洪水時に推定される洗掘が著しい場所において、通常護岸基礎工の前面に、護岸基礎及び基礎前面の河床を保護するために設けられる施設。海岸では防波堤等の前面の洗掘防止を目的として設置される。工法としては捨石によるものやコンクリート異型ブロックによるものが多かったが、近時はコンクリート隗や石を袋詰にした袋体根固工も用いられている。
 →根固めマット(金網)根固めネット(化学繊維)
ねんちゃくりょく(シー) 粘着力(c) 外的に加えられる垂直応力に関係なく、隣接する土粒子が付着するように働く力によって生ずるせん断強さ。
のりこうばい 法勾配 法面や護岸などの斜面の部分の勾配。直角三角形の鉛直高さを1としたときの水平距離がnの場合、1:nと表示する。たとえば1:2は2割勾配,1:0.5は5分勾配というように特殊な言い方をする。
のりめんほごこう 法面保護工 植生または構造物で法面を被覆し、法面の浸食や風化を防止するために用いられる工法。植生による法面保護は雨水による浸食防止、凍上崩壊の抑制と自然環境との調和を目的とする。構造物による法面保護工の目的は風化、浸食、法面崩壊の防止と法面小崩壊の抑制を目的とし、植生工の不適な斜面での法面保護に用いられる。構造物に大きな土圧が予測されるときはアンカーなどの併用も行われている。
のりめんりょくか 法面緑化 モルタル吹付けや法枠での斜面の安全保持ではなく、環境を考慮し積極的に切土法面の植生・緑化してゆくこと。
のりわくこう 法枠工 金網型枠と吹付工法(モルタル)を用いて、切土法面、自然斜面などに連続した枠を作り、斜面の安定をはかる工法。

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